家族の役割は?「がんを告知されたら読む本」

家族

今回は「谷川 啓司」さんの著書で

「がんを告知されたら読む本」をご紹介いたします。

本書を読んだきっかけて離れて暮らす母が乳がんになってしまい、現在放射線治療と抗がん剤治療を実施して、闘病中です。

そんな母への励ましと、周りでさせる父と姉に対しても勇気を持ってもらえるように、本書の内容を3つに分けて紹介をしました。

がんで戦うかた、それを支える家族の方に少しでも勇気を与えることができれば幸いです。

娘へのメッセージ

「もし自分や大切な人ががんになったら、まずは落ち着いて、がんについて正しい知識を学んでください」

本書を読んで、特に刺さった内容を3つに分けてご紹介いたします。

なぜ人間は”がん”で死ぬのか?

多くの人は、がんが進行すれば確実に死に近づくと考えがちだが、いくらがんが進行しても死ぬ理由を満たさなければ絶対に死なない。

がんが転移しただけでは死なない

転移したりしても生命に関わる臓器に転移・進行して臓器不全にならなければ死ぬ理由はやってこないということ。

がんが増え続ける細胞である以上、いずれは転移した細胞が増えて、生命を維持するために必要な臓器の機能を低下させ、命を失う可能性はある。

しかし、それまでの期間、つまり肺なら半分以上、肝臓なら2/3以上の機能を失うまでは生命を維持できるので、死ぬことはない。

そうなるまでの間、治療で癌の進行を遅らせることもできる。そう考えると思ったより時間の余裕がある事に気付いたのではないでしょうか?

治療の目的を見極める

がんの完治を目指すのではなく、がんであってもいいから、生命が維持できなくなるまでの時間を治療によってできるだけ緩やかに伸ばす。そうすれば、その分本来の寿命に近づく。

心を穏やかに保つ事は、がん治療においてとても重要です

くよくよすることは免疫を低下させるため、がん治療においても決していい結果に繋がりません。

がん治療の本当の目的は、がんを治すことではなく、元気に長生きして、そして本来の寿命を全うするまで生きること

我々にとって大切なことは、苦痛なく楽しく生きて、そして本来の寿命に近づくこと。

がんの体制ができる前に、免疫の力を上げて抗がん剤の効き目をよくすることが非常に重要である

癌は完治させるに越したことはありません。

しかし同時に、癌を完治させるのは難しいという現実も見なければなりません。治療の目的は、「がん」を完治させることだけでしょうか?

大切なことは、元気に生きて本来の寿命を全うすること、すなわち「延命」ではないでしょうか。

自分の本来の寿命が何年なのかは誰にも分かりません。

一つ言えることは、がん治療は本来の寿命ががんによって縮まろうとしているのを、少しでも本来の長さに近づけるための手段になり得るということ。

患者自身が持つ抵抗力免疫は、最終的ながんの治療効果に大きな影響を与える。

患者はがんが大きくなったり小さくなったりすることを過剰に気にするよりは、免疫を上げることに取り組んだほうがより前向きといえる。

家族の役割

がん患者にとって自分が癌であると知ることはたまらなくつらいことである。

しかしがんを忘れて夢中になっていたということは、少なくともその間にはストレスから解放され、苦しくない時間を送っていたことになる。

一日24時間の中でガンを意識してない時間を少しでも延ばすことで、つらい時間を少しでも短くできる

無理無理忘れようとするのではなく、何かに集中したり楽しんだりする時間を長く作るようにして、がんを意識しない時間を増やすこと。それが心理的ストレス克服に一番良い方法だと思う。

しかし何かに集中している時は、心理的ストレスを回避できるといってもすぐにそれができるとは限りません。

「よし頑張って積極的に活動しよう」となればいいのですが、なかなかそうならない場合が多い。

人間は心理的に落ち込んでるときに、ひとりでじっとしていると物事を悪く考えてしまうもの。

家でおとなしくさせることはさらに落ち込んでしまうきっかけを患者に与えてしまうことになる。

家族や友人は少し心を鬼にしても、患者さんを外に誘い出し、一緒に何かするように促してください。

この努力が患者のストレスを減らすことになる。

まとめ

本書を読んで、がんに対する正しい理解を学ぶことができました。

がんになったらすぐに死ぬということではなく、がんが進行しなければ怖くないということ。

そのためには、免疫を上げるためにポジティブに考えることが大切である。

そしてがん患者の家族としてできることは、がんのことを忘れさせることを意識させて、積極的に外に誘い出しリフレッシュをすることが重要なことを学べました。

大切な人生を後悔しないように生きていけること…

そのためには癌についての正しい知識を学び、支え合うことができればきっとお互いの人生にとって

大切で意味のある経験になると思いました。

最後までお読みいただきありがとうございます。

本ブログが皆様の参考やがん治療の励ましになれば幸いです。

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