「田舎で子育てしたいなら自給自足でセミリタイア」を読んで

DIY

今回は三栗祐己さんの著書「田舎で子育てしたいなら自給自足でセミリタイア」についてご紹介をいたします。

この本を読んで、自分と同じような考えや価値感、経歴などを持っていたので、驚きました。今年は70冊ほど読んでおりますが、一番印象に残った本です。

これから本を読む方への事前の情報です。本の内容は具体的な自給自足の方法や、田舎で子育てする方法(小学校への通学・習い事・教育)などはほとんど書いてありません。

しかしそれ以上に配偶者とのかかわり方や自給自足(自立的な生活)の考え方が学べます。

特に現在の生活に少しでも疑問を持った方は読んでみて損はありません。

新しい価値観を知ることができ、セミリタイアについての一歩が踏み出せると本です。

今回は大きく5つに分けて、ご紹介をさせていただきます。

最後の5つめは、個人的に著者の三栗さんが社会人生活で感じたことが自分が社会人になって感じたことと共通することがあったので、記載をさせていただきます。

奥さんとの向き合い方

女性は子供が生まれると子供が最優先になる。女性は母となり、男性に対しても子供を守るための最大限の行動を求める。

しかしたいていの場合は父親の行動は頼りなく、その頼りなさに、母親は激怒し、男性は家庭から無意識に逃げるようになる

男性がもつべき心得

•妻に不満を持ったときは、妻が自分に不満を持っているとき。 自分の思いを抑えて、徹底的に聞く側に回って感謝する。

•「理解してから理解される」を意識する

自給自足

普段お金をかけてやっていることを、自分でお金をかけずにできないか、と考えること。

今できる範囲で、変えられることを変えてその上で、少しずつ、お金とも向き合っていく。 家族とも向き合っていく。

例:

・本棚や靴箱をDIYで作る

・子供と一緒に遊ぶ→おもちゃを買わなくていい

・子供と一緒に勉強する→塾に行かなくていい

・外食をやめて、自分で料理を作る

・副業→お金の自給自足

・断捨離

断捨離の重要性

断捨離は自分の家に新たなる快適空間を作り出す空間の自給自足

「自分の目指す未来に必要なものか」という視点で捨てるかどうか決断する

ストレスが溜まってストレス解消にお金を使ってしまいがちだか、日常的にストレスをためにくい空間を作る断捨離というのは、空間の自給自足であり、ストレス解消(そもそもストレスを溜めないようにする)の自給自足でもある。

数年先の移住に向けて、今から断捨離をしていけば、家の空間が広くなってどんどんスッキリする。

遊暮働学

暮らしに必要な家を作る。 もちろん、それは仕事であり、労働である。 しかし著者ご自身がやってみて分かったが、家を作ることは、一日中やっていても飽きない遊びでもあった。

そして同時に、家を作ることは、家の建て方を学ぶという、生きていくために必要な「学び」となった。

毎日の暮らし自体が、遊びでもあり、労働でもあり、学びでもある。 

遊び=暮らし=労働=学び 著者は、このタイで見てきた暮らしを、4つの字を取って、「遊暮働学(ゆうぼどうがく)」と呼んでいる。

パーマカルチャー

「パーマカルチャー」とは、自然の力を活かした自給的な農業や暮らしを営むライフスタイルのこと。

タイで著者が出会ったパーマカルチャーを実施しているサンドットさんの生活

「得られた収入は、自分だけで蓄えずに、現地の人にも還元しよう。」 と、現地のタイ人を日雇いで雇って、

・自分の農作業や建築作業を手伝ってもらう。

・外国人は、自給自足の知恵を得られる。 

・サンドットさんの農場は大きくなる。

・現地のタイ人も、ファームの開拓を手伝うという仕事が生まれて給料ももらえる。 

誰も損をしない、むしろ、関わる人が全員ハッピーになる仕組みを生み出したサンドットさん。

依存的と自立的

リスクについて

仕事を変えるとか、住まいを変えるということが、リスクだと思われているけれど、果たしてそうだろうか。

本当のリスクというのは、何か自分の力ではどうしようもないことが起こったときに、仕事も住まいも変える方法が分からず、思うように動けずに、このままではいけないと分かっていながらも動けないこと。

仕事や住まいを自由に変えられるスキル、人生のリセットボタンを押すスキルこそが、今後の激動の時代を生き抜くための必要なスキルになる。

依存的暮らし(現在の普通の生活)

快適な暮らしをするには、電気・ガス・水道というライフラインが必要、そして、住まいには、35年ローンに代表される、高額なローンや家賃が必要。

学校でたくさん勉強をして、いい高校、いい大学、いい会社を目指す。 つまりは、いい会社に入って、いい給料をもらうことを目指す。 その給料で、35年ローンを組んで、暮らしに必要な家、マイホームを買う。 

「子どもの頃は勉強して、大人になったら会社で仕事して」という毎日が、子どもにとっても大人にとってもストレスだらけだから、たまの休みにパーッとストレスを解消するために、また娯楽にお金を使う。

暮らしと、仕事、勉強、娯楽が、全て切り離されていて、それぞれに大量のお金がかかる。

自立的暮らし(自給自足の生活)

生きるためにはお金が必要。 お金のためには、どんなにツラいことも我慢して働かなければいけない。 そんな風に思っていたが、実は、そうではない生き方もある。

何か起こったときに不安になる原因というのは、「この先、生きていけなくなるかも知れない」である。

しかし生きるのに必要な「住まい」「食べ物」「ライフライン」を、自分で作れるスキルがあれば、「まあ、最悪、生きてはいけるだろう」 という感覚が得られる。

大人になったら、人生を楽しんではいけないような気が、子どもの頃はしていた。 だけど、「大人になったら、子どもの頃よりもできることも増えて、楽しい人生が送れるよ。」 今では、そんな風に、未来を生きる子どもたちに伝えたい

そのために必要なことの一つは、もちろん、今の状況に変化を起こす「行動力」です。

正しい知識にもとづいて「行動」すれば、実現可能である。

共通すること

「原発は、地球温暖化を救う、素晴らしい発電方法じゃなかったの?」

原発は環境にいい発電、それを推進する会社で働けることは自分の誇りだという価値観は、崩れ去った。

と3.11の震災をきっかけに状況が変わったことが書いてありました。

自分は現在の会社を選んだ理由は、環境に優しい原子力発電所を世界に普及させて、環境問題を解決する人間になりたいと思っていました。希望していたのは、原子力事業部の海外営業でしたが、実際の配属先は経理部門でした。

しかし、その時はアメリカに子会社を作り、原子力発電所の事業を伸ばしてという構想があったので、将来的にはアメリカの子会社で経理として働き、環境問題に貢献したいと考えておりました。

それが、3.11の東日本大震災で、原子力発電所の見方が激変しました。危険な発電設備であり、原子力発電所は減らすべきものへと。

それをきっかけにアメリカの子会社の売上は徐々に少なくなり、昨年度閉鎖の手続きをしました。

震災から10年以上経ちますが、原発に対する見方はあまり変わっていないように思います。

「ここに飛び込めれば楽になるのに…」

帰りの電車を待つホームで、「ここに飛び込めれば楽になるのに…」と思っていた。

と本書では書いてありましたが、実際に自分も入社6年目のころ、社内の会計システム変更に伴い新しい資金繰りシステムの構築をする際に同じことを考えました。

毎日終電で帰る生活で、朝は仕事の夢で5時ごろ目が覚め、体力的にも精神的にもギリギリの時に、死にたいという感情ではなく、「ここに飛び込めば楽になる」とホームを歩いていたことがありました。

上記2つのことが著者の三栗さんと同じ考えだったので、深く共感をしました。

まとめ

・奥さんとの向き合い方→相手への感謝の気持ちを表す

・自給自足→今できる範囲で、変えられることを変えて

・遊暮働学→毎日の暮らし自体が、遊びでもあり、労働でもあり、学びでもある。 

・依存的と自立的→大人になったら、子どもの頃よりもできることも増えて、楽しい人生が送れる自立的(自給自足)な生活をする

・共通すること→原発への価値観の変化・社会人生活でギリギリの状態に

妻に、奥さんとの向き合い方について話をしたとき、激しく納得をしてくれました笑

いかがだったでしょうか。

今後は、このブログでのアウトプットして本書の内容を整理して、三栗さんへ本書の感想のメールを送ろうと思っております。

本書でも紹介をされていた「20 : 80の法則」とも呼ばれるパレートの法則によれば、

本を読んだ時に、行動しようと思う人は、全体の20%

行動しようと思う人の中で、実際に行動する人は、さらにその20%

実際に行動した人の中で、行動を継続する人は、さらにその20%

つまり行動を継続するのは約100人に1人(20% × 20% × 20% = 0.8%)と書いてありました。

今回は100人に1人になれる人の第一歩にの行動になればいいと思っております。

この度は最後までお読みいただきありがとうございます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました