仮想ライバルを作ると人生の目的が明確に!!-「自分のやりたいことを全部最速でかなえるメソッド 高速仕事術」を読んで

ビジネス

今回は上岡 正明さんの著書「自分のやりたいことを全部最速でかなえるメソッド 高速仕事術」をご紹介させていただきます。

このブログは、残業が多くて減らしたいと思っている方、仕事を早く終わらせて、自分のやりたいことをしたいと思っている方に読んでいただきたいと思います。

今回紹介する内容は、デスクワークのような事務作業はもちろん、仕事以外の普段の家事や育児などのタスクをやる上でも参考になると思いますので、ぜひ最後までお読み頂きればと嬉しいです。

5秒ルール

まず最初に一番実行しやすいものをご紹介いたします。

「何か行動をしようと思ったときに、「5,4,3,2,1」とできれば口に出してカウントダウンして、ゼロになるまでに行動を起こす」というものです。

上岡 正明. 自分のやりたいことを全部最速でかなえるメソッド 高速仕事術

長年パニック 障害に悩まされ、抗不安薬を20年間も飲み続けていたというメル・ロビンズ氏が考案した手法です。

例えば、今日やる気が起きないなというときでも、「5秒ルール」で強制的に行動を起こしてしまえば、あなたの意思とは関係なくやる気があふれてくれます。人間は「行動するから、脳がやる気になる」からです。

つまり行動につながるトリガー上手に使うことで、脳はコントロールできます

この方法を使うことで、グダグダ悩む時間が無くなり、仕事のスタートダッシュが格段にアップします。

仕事が始められない時は、ぜひこの方法を試してみるのはいかがでしょうか。

マルチタスクよりもシングルタスク

そもそも脳は、一度に一つのことにしか集中できません。

スタンフォード大学の神経科学者エヤル・オフィル博士は「人間はマルチタスクなどしていない」「タスクからタスクへ素早く切り替えるタスクスイッチングをしているだけだ」と述べています。

タスクスイッチングをしていると、はたから見ればマルチタスクしているように見えます。しかし現実には、脳は一度に2つ以上のことに集中できないため、仕事の効率やスピードは落ちてしまうのです。

ハーバード大学の研究では「最も能率の高い社員たちは注意を向けるタスクを変える回数が少ない」と発表されています。「シングルタスク」で働いた方が、はるかに仕事のパフォーマンスをアップさせることができるのです。

ここまでで、マルチタスクのデメリットをご紹介させていただきました。

ここからは、本書で推奨しているシングルタスクの具体的な方法をご紹介いたします。

シングルタスクメモ

・集中タイムを開始する前にその集中するタスクを一つ書きます。

・そのシングルタスクを分解して、やるべきミニタスクにします。

・それら全てのタスクにフォーカスして、集中タイム内に処理します

・メモに書かれたタスクに線を引いて消します。

小さなゴールを設定して成功体験を積み上げることを「見える化」させるためです。自己肯定感のアップにもつながります。

シングルタスクメモは、「今この瞬間」にフォーカスするためのノウハウともいえます。

ToDoリストは、やるべきノルマや処理しきれなかった未来のことを考えさせるので、小さな不安やストレスを脳に与えてしまいます。
好きなことをしている時、あなたも未来のことなど気にせず「今この瞬間を」楽しんでいませんか?

シングルタスクメモは、「今この瞬間」に集中させてくれるため、あなたを不安から解消してくれるでしょう。

上岡 正明. 自分のやりたいことを全部最速でかなえるメソッド 高速仕事術

仮想ライバル

次にご紹介するのは、「あなたの仕事や人生の「仮想ライバル」を作ってみましょう。」というものです。

その前に、ご質問をいたします。

「自分がどうなりたいか?」「何のために働くのか?」を明確に言語化することができるでしょうか?

すぐに言語化できる方は、この部分はとばしていただいても大丈夫です。

正直自分は、その答えを見つけられていませんが。。。

しかし今回紹介する方法は、目的を言語化するうえで有益な方法だと感じました。

ここで、仕事の目的を見つけることと、仕事のスピードが上がることがなぜ関係があるの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

簡単に説明をすると、「行動の目的が定まればフォーカス力に磨きがかかる」ということです。

つまりあらかじめ目的を設定しておくと、自然とそのための情報を見つけることができます。

カラーバス効果をご存知でしょうか。カラーバス効果は「普段は気にならないものも、意識をするとそのものが自然と注意が向かうこと」

そのためにまず何をするにも明確な目的を意識することが大切であるということです。

上岡 正明. 自分のやりたいことを全部最速でかなえるメソッド 高速仕事術

目的やヴィジョンがないということは、エンディングが存在せず、永遠にクリアできないゲームを継続しているようなものです。

それでは、前置きはここまでにして、具体的な方法を紹介いたします。

あの人のようになりたい」「あの人に勝ちたい」というライバルを一人設定してみるのです。

意識する点は下記の3点です。

1.あなたの目的を実現するための「ロールモデル」になる

2.あなたが欲しい結果を本当に得ている

3.あなたのやる気を刺激して、「頑張りの基準」を高めてくれる

壁にぶつかったときに、ライバルならどう解決するだろうかとアウトプットを重ねることもできます。

「自分がどうなりたいか?」を言語化できない人は、無理して言葉を紡ぎだそうとせず、まずは仮想ライバルが誰か決めることからやってみることをお勧めします。

仮想ライバルを設定したら、仕事の目的・ビジョン・夢・目標などを言語化して、手帳の最初のページに箇条書きで書きましょう。

さらには潜在意識まで目標を刷り込ませるために、仮想ライバルの写真を手帳に貼ることもお勧めです。

上岡 正明. 自分のやりたいことを全部最速でかなえるメソッド 高速仕事術

大切なスキルやノウハウを知っても、それをあなたの生活の中でルーティン化させることまでできなければ、ただのインプットで終わってしまいます。

手帳の最初のページに、仕事の目的や夢を書き加えること誰にでもできます。今すぐやりましょう。それだけでライバルと差がついて、成功へと近づくことができます。

停滞期間を乗り切る

必ず人生にはスランプと呼ばれる停滞期間が存在すると思います。

その期間を乗り切るための方法を2つご紹介します。

①「できたこと」に目を向ける

一般的に、「やる気があるから仕事ができるようになる」、と考えられています。(やる気→仕事ができる)

しかし脳科学的には、「できるようになるから、やる気なる」が正解なのです。(仕事ができる→やる気)

オランダのアムステルダム大学のバーカーズ博士は次のような研究を実施しました。157人に脳トレプログラムに参加してもらったところ「いい点を見つけて、ポジティブなフィードバックをする場合」と「悪い点を見つけて、ネガティブなフィードバックをする場合」、後者の方が「やる気」が減少していくことが判明しました。

つまり常に「できたこと」「うまくいったこと」に意識を向けて、即座に「よくやった!その調子だ」という具合に自分をほめてあげることが、仕事のモチベーションを上げるのに効果を発揮するというわけです。

ネガティブなことに意識を向けると、脳のブレーキが強くなり、思考力や行動力が低下してしまいます。反省しすぎるのは百害あって一利なしです。


②多層的リターンを妄想する

直接的なリターンだけではなく、多層的なリターンを妄想できるかが、モチベーションを維持して努力するのに大変重要なのです。

日頃からコストパフォーマンスや損得勘定ばかりが行動原理になっていると、成果を感じられない自分に嫌気がさしたり、リターンと努力が見合うかを試算してしまい、行動できなくなってしまうのです。

逆に多層的リターンを妄想できる人は、たとえボタンを押し続けるようなタスクでも、そこに様々な面白みを見つけていきます。

「こんな体験、二度とない」「この変な実験をSNSに投稿しよう」「なぜ7秒に30回なのか。終わったら教授に聞いて脳科学の知見を深めよう」といった具合です。

このように自分なりに多層的なリターンが妄想できると、一見無意味に思える作業でも、モチベーションを切らさずに努力を続けることができます。多層的リターンが増えれば増えるほど、仕事への頑張りも倍増してくるはずです。

上岡 正明. 自分のやりたいことを全部最速でかなえるメソッド 高速仕事術

不安を紙に書き出す

さまざまなタスクを抱えていたとしても、結局、目の前の仕事を最速で終わらせること以外仕事のスピードを速める方法はないのです。

では、何が私たちの仕事を遅らせているのでしょうか。それは雑務ではなく、不安や雑念です。実際のタスク量以上に見積もってしまい、集中を阻害する不安こそ、あなたのフォーカス力を弱めてしまう原因なのです。

つまりあなたの不安が仕事を遅らせているということです。

「提出しなければならない書類がある」「経費精算は今日までにやらなくては」といった不安を抱えたままでは、脳のワーキングメモリを無駄に消費して、パフォーマンスを下げる原因になってしまいます。

ツァイガルニク効果:未完了課題についての記憶は、完了課題の記憶に比べて想起されやすい対処法は不安を紙に書き出すことです。

不安のままにしておくと、それは現在進行形の「未完了課題」です。

しかし、やり残しの雑務も含めて不安リストとして紙に書き出してしまえば、それは近い未来に行うことが決まった「完了課題」に変わります。すると脳はストレスから解放されて、不安も薄らいでいきます。

あくまでも優先すべきは「シングルタスクメモ」の仕事であり、それが終わったタイミングで「不安リスト」に移行すればいいのです。

まとめ

最後に簡単に今回のブログの内容を記載します。

5秒ルール→「5,4,3,2,1」とできれば口に出してカウントダウンして、ゼロになるまでに行動を起こす

・シングルタスクメモ→「今この瞬間」にフォーカスするためのノウハウであり、シングルタスクをミニタスクまで分解する

・仮想ライバル→「自分がどうなりたいか?」を言語化できない人は、仮想ライバルを決めることで、自分の目的を実現するための「ロールモデル」になる

停滞期間を乗り切る①「できたこと」に目を向ける②多層的リターンを妄想する

・不安を紙に書き出す→脳はストレスから解放されて、不安も薄らぎ、優先すべき「シングルタスク」に注力できる

いかがだったでしょうか。

個人的には現在の自分は、仮想ライバルの設定ができておらず、目標とする人と出会えていない気がしています。

現在働いている会社では、「この人みたいになりたい!」とまで思える人がおらず・・・

自分が会社の人から、仮想ライバルに設定されるような仕事の仕方をしたいと思いました。

下記のブログでは、「自分が見本になる」や「相手が自分を好き」と勘違いをする、という切り口で「仮想ライバル」になるということをより理解できると思います。

ご参考にお読みいただければ幸いです。

SNSなどを通して、会社以外の人間関係を広げる努力も必要なのかと思いました。

皆さまは仮想ライバルとなる方はいらっしゃいますでしょうか。

最後までお読み頂きありがとうございます。

このブログを読み終えていただいた後は、「5秒ルール」を使って、早速ご自身の手帳に「仕事の目的・ビジョン・夢・目」を書くのはいかがでしょうか。

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