父として、夫として、息子として──一年の育休という答え

ビジネス

人生には、一度立ち止まらないと見えない景色があります。

第三子の誕生。 母の病気。 そして、妻が積み重ねてきた10年のキャリア。

大切なものが一度に重なったとき、 私は初めて「いま、この瞬間を守りたい」と心から思いました。

仕事は続けられる。 でも、家族の“いま”は二度と戻らない。

後回しにしてきた時間、見逃してきた瞬間。 本当は守りたかったものに、ようやく向き合う一年が来たのだと感じています。

私は一年間の育休という答えを選びました。 家族の未来をつくるために。

① 育児を“徹底的に共有する”一年にしたい

第三子の誕生は、我が家にとって「0から1」をつくる大きな節目。 その瞬間を、父として最初から最後まで関わりきりたいと思いました。

前回の育休は合計4か月。 長女の赤ちゃん返りに手を焼き、もっと寄り添えたら…という思いが残りました。

だから今回は、 0歳から1歳までの成長をリアルタイムで見守る一年にしたい。

そして、育児は「分担」ではなく「共有」だと考えています。 大変さは半分になり、楽しさや感動は2倍以上になる。 長女・次女も巻き込めば、その喜びは何倍にも広がる。

第三子の育児を、家族全員で協力しながらつくり上げる一年にしたい。 これが、育休を取る最初の理由です。

② 両親との時間を大切にしたい

私の母はステージ4の乳がんです。 母の病気を通して、 健康の尊さ、家族と過ごす時間の価値、感謝を伝えることの大切さ を深く学びました。

これは、私にとって“キャンサーギフト”と呼べる気づきでした。

仕事に追われていると、親と会う時間はどうしても後回しになる。 でも、人生には「後でいい」が通用しない瞬間があります。

育休の一年は、育児をしながらも、 両親と会う時間、話す時間を意識的につくる一年にしたい。 家族として、息子として、できることを丁寧に積み重ねたいと思っています。

③ 妻のキャリアを大切にしたい

今年で結婚10年。 この10年、妻は私のキャリアのために多くのものを犠牲にしてきました。

横浜 → 関西 → 茅ヶ崎 → バンコク → 茅ヶ崎 転勤のたびに、妻は文句ひとつ言わずついてきてくれた。

関西転勤のときは、妻の会社が大阪支所に異動させてくれ、 私が戻るときには横浜支所に戻してくれた。 その裏で妻は会社に気を使い、妊娠のタイミングを一年遅らせたこともあった。

そしてバンコク赴任のときには、 妻は自分のキャリアを手放し、仕事を辞めてついてきてくれた。

この10年、妻はずっと私のキャリアを支えてくれた。 だから今度は、私が妻のキャリアを支える番です。

一年間の育休で、育児と家のことは私が担う。 その間に妻が心と体を整え、新しいキャリアを築く時間をつくる。 それが、夫としてできる最大の恩返しだと感じています。

私たち夫婦がタイで赴任していた時のブログは下記で綴っています。

親子で海外移住ログ


会社への深い感謝

私がこの一年の育休を実現できるのは、会社の理解と支えがあったからです。

① 第2子の育休を認めてくれたことへの感謝

第2子の育休を上司に相談したとき、当時の部長はこう言ってくれました。

「育休を取ると言ってくれて、ありがとう。育休を取ることは賛成する。仕事の引継ぎだけはしっかりして、後任が困らないようにしてほしい。」

当時、管理部門で男性が育休を取るのは初めてでした。 前例がない中でも、否定することなく、むしろ“ありがとう”と背中を押してくれた。 この言葉は、今でも強く心に残っています。

制度があっても、実際に使えるかどうかは職場の文化次第です。 その文化をつくってくれたのは、当時の上司であり、会社でした。


第2子で育休取得を決めた理由は、下記ブログでつづっています。

② 第3子で「1年間の育休」を認めてくれたことへの感謝

今回の第3子の育休では、私は1年間という長期の育休を希望しました。 男性で1年、しかも管理職での育休取得は、当社では前例がありません。

それでも上司は、期間の短縮を求めることなく、 「1年間でいい」と認めてくれました。

前例をつくることは、会社にとってもリスクがあります。 それでも私の決断を尊重し、 “家族のための一年”を選ぶことを許してくれた。

この判断に、心から感謝しています。


上司・部下に育休を伝えて日のリアルな状況は下記ブログにあります。

③ 前例のない挑戦を支えてくれた会社への感謝

男性の長期育休は、まだ一般的とは言えません。 管理職となればなおさらです。

そんな中で、

  • 第2子のときに「初めての男性育休」を認めてくれた
  • 第3子のときに「初めての男性管理職の1年育休」を認めてくれた

この2つの“前例”は、私一人のものではなく、 会社が未来の働き方を広げてくれた証だと思っています。

そして何より、 私自身が会社に大切にされていると感じられたことが、何よりの励みになりました。

最後に

私が一年間の育休を取る理由は、 家族の未来をつくるための3つの軸に集約されます。

  1. 第三子の育児を家族全体で共有し、0→1の成長をリアルタイムで見届けたい
  2. 母の病気をきっかけに、両親との時間を大切にしたい
  3. この10年支えてくれた妻のキャリアを、今度は私が支えたい

そして、 この決断を後押ししてくれた会社への感謝を忘れずに、誠実に一年を過ごしたい。

育休は「休む」ためではなく、 家族の未来を守るための一年です。

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