「女の子の一生を決める 0歳から6歳までの育て方」を読んで学んだ11の心がけ

子育て

本書は0歳から6歳までに年齢別に、7ステップ育て方のステップを紹介しているが、2歳の娘を持つ自分にとっては、2歳児以降のない内容が特に勉強になりました。

もし本書を読む際は、自分の子供の年齢のところを読むのではなく、すべて読むことをお勧めいたします。

本書はママ目線で書かれているので、パパが読むと「お母さんは・・・」という主語から始まるので、ちょっと違和感や寂しい思いもするかもしれません。。。

男性も子育ての勉強はしますよ~!と突っ込みたなりました笑

もちろん男性が読んでも、子育てのヒントをたくさん得ることができます。

それでは本書から下記の11個について学びを得ることができたので、ご紹介をさせていただきます。

1.「子供を1番不幸にさせるのは自立させないこと」

子供はいずれ親の元から旅立ち、自分の足で人生を歩み始める。

そのために自分の進む道は自分で決めなくてはいけない。壁にぶつかったら自分で乗り越えなくてはいけない

時に子供が親の理解できないような選択や、どう考えても失敗するだろうという決断をすることもある。しかし、ある年齢になればすべての決断は、子供自身がすべきである。

そしてその責任も子供自身が取るべきである。

子供の問題行動の一番の原因は、過干渉だということ

親は子供のためと思って精一杯子育てをしてきたが、子供が学校に行かなくなり、仕事もせず道徳に反するようになる。その原因は過保護・過干渉である。

2「強さを養うのも、優しさを養うのも自己肯定感」

自己肯定感とは「自分は存在するだけで価値がある」といった前向きな感情や、「生きているだけで幸せ」といった充実感のもとになる感覚。

子供が強く生き抜くために最も必要なのが自己肯定感。人を助け、思いやるために最も必要なものも自己肯定感。

自己肯定感を高める方法:子供の存在自体を認め、ありのままを愛してることを伝えるメッセージ「あなたがいい子でも悪い子でも大好き


子どもを真のやさしい子にするためには、強さが必要である

強さといっても、気の強さとか力の強さとは違う。

失敗しても、傷ついても、新しい目標に向かって前進できるたくましさ。

優しい子になってほしいと願うならば、すぐに助け船を出さずに、少しだけつらい思いをさせる。

人がどういう風に感じるかを知る大切な機会であり、つらい思いをしないと他人のつらさはわからない。
例:喧嘩されるのが嫌だから、姉妹で同じものを平等に買い与えてないか?

「意地悪するお友達とは、遊んではいけません」と言ってないか?

けんかをして嫌な思いをしてはじめて、相手も嫌な思いをしていることに気づく。

お友達に意地悪されて悲しい思いをしてはじめて、相手も悲しいのかもしれないと気づく。

子どもにはつらい思いをしてほしくないと、試練の機会を避けようとすることがあるが、それは逆効果。

つらい思いをしないと他人のつらさはわからないのである。

自分の意見を殺して相手の意見を尊重するのは、優しさとは違う。

本当の優しさは「相手の気持ちを理解し受け入れる力」と「上手に自己主張する力」の両方が必要。

3「自分で考える癖をつける」

自分の意見を持ちつつ相手を受け入れるベースとなるのが強い道徳心である。

道徳心とは「社会で生きていくための最低限のモラルであり、他人に迷惑をかけずに、みんなが心地よく共存するためのルール」である。

女の子は共感性が優れているので、ルールや決まりを理解して守ることが得意である。しかしそれを重視するあまり柔軟性にかけたり、固執しすぎたりすることがある。

しかしルールは場所によって違ったり、変わる可能性もある。

自分で「誰もが共に心地よく過ごすためには?」自分で考える癖を身につける。

考える癖をつける方法:電車の中で騒いでいる子供を見かけたときには、「電車の中で、みんなが気持ちよく過ごすにはどうしたらいい?」と尋ねて、一緒に考える。

子供が問題の当事者のときは客観的に考えられないので、普段から自分で感がる習慣づけが大切である

4「親が手本を見せる」

子供は親の行動を見ているので、電車の中でお年寄りがいたら「席を譲ってあげなさい」ではなく、親が真っ先に席を譲ってあげてる。

例:自分の子供に色んな子供と仲良くしてほしいと思っているのに、

他のお友達が自分の子供のおもちゃを取ろうとしたときに、親が冷たい態度を取ってないか。

5「自分のため」を優先した子育てにならないこと

子育てに正解はない。しかし「子供のために」子育てをしている時こそ、子育ては驚きと発見とユーモアに満ちている。

苦しいと思ったら、一度深呼吸をして自分に問いかける。

「それは子供のため?自分のため?」

親が子どもを叱りたくなる状況には3つの理由がある。

1まずは子どものため。

例:「手を洗いなさい」

2子どもがよりよく生きるため。

例:「お行儀よくしなさい」

3親のため。

例:「急ぎなさい」

叱っている理由がそのどれに当たるのか、もう一度考えてみてください。


声を上げて強く叱っていいのは、危険なとき(ライターで遊んでる)と、道徳に反した(人の物を盗んだ)ときだけ。

6「しつけのタイミング」

しつけにはタイミングがあり、行儀を教えるのは3歳を過ぎてから。

なぜならルールを守るといった記憶にかかわる機能が発達するのは3歳から。

行儀やマナーといった人とのかかわりに関する機能が発達するのは4歳から

7「他の子と比べない」

お友達と比べてできたかどうかではなく、以前のわが子と比べて少しでも成長していれば問題ない。

子供の成長は親が思っているよりずっとゆっくりで、ふと気が付いたときに、グンと成長してる。

自分が期待している1割ができていれば、ほめてあげる。明日は2割できるかもしれない。

成長の仕方は人それぞれ。ゆっくり見守ってあげる。

8「喧嘩とは基本的にどちらにも非があるもの」

喧嘩は誰が悪くて、悪いほうが謝らなくてはいけないなんて単純に終わらせてはいけない。

両者から状況を聞き出して、「それは○○ちゃんが悪いわね。謝りなさい」と言いたくなるが、親は裁判官ではない。

喧嘩をする原因は2つある。

一つは自分の感情を抑えられない。

もう一つは問題の解決策を見いだせない。

大人はつい後者のほうに目が行きがちである。

例えば、モノの取り合いになったときは「じゃんけんしなさい」「順番にしなさい」などど指示をだしてしまう。

しかし女の子の場合は前者の、感情を抑えられない場合が多い。


例:席の取り合いで喧嘩をしていことが、大人から見れば問題の焦点はどちらが好きな席に座るかに見えるので、

「順番ね」や「じゃんけんしなさい」と言いたくなる。

しかし実際には「あっち行って!」という友達が言った言葉が悲しくなってしまい喧嘩をしてしまった原因。

女の子は感情的になり、気持ちを自分でコントロールできなくなるので、

その場合は、なぜ泣いているのか、なぜ騒いでるのか、子供の言葉から感情を引き出してあげる。

そしてその感情を受け止めたうえで、どうやったら問題解決ができるか一緒に考えてあげる。

9「親の笑顔は何より子供を安心させ、幸せにする」


親自身が人生を楽しむこと。そして自分が人生で大切にしていることを3つ子供に伝える。


例:家族を大切に思う人は両親が子供のことをどんなに愛しているか、そして祖父母をいたわり、兄弟姉妹が助け合う幸せを教えてあげる。

健康が大切だと思うなら、規則正しい生活、うがい手洗い、健全な食生活を心がけ、健康であることの喜びを語る。


一般的な価値観で”立派な親”になる必要もないし、”立派な子供”に育てる必要もない。

生き方はそれぞれである。ただ一つ確実なことは、親が幸せなら、子供も幸せになる。親が子育てを楽しいと感じれば子どもは意欲的に学び、成長する

10「子供にポジティブな声掛けをする」

人は他者に期待されるほど意欲が引き出されて成績が向上する。ピグマリオン効果(教師期待効果)と言われている。

子育ても同じで「この子ならきっとできる!」と自分自身に言い聞かせて、

子供にも「あなたならできる!」と声をかける。

逆の現象を「ゴーレム効果」という子供には不安な口癖を言わないと決める「転ぶかもしれない」というと転ぶ確率が上がる

子供に”できない”暗示をかけていないか?今すぐ不安な口癖を言わないと決めることが大切である。

11「迷ったら7秒間ぎゅっと抱きしめる」

7秒以上抱きしめると、情緒を安定させ、幸せになるホルモン(オキシトシン)がでる。

子育てには正解はない。親にもいろいろな価値観があり、子供も同じように個性がある。理屈では分かっていたも嫌になったり、途方に暮れるときもある。

そんなふうに子育てに迷ったら、7秒間ぎゅっと抱きしめる

「おはよう」、「ただいま」、「ごめんなさい」など決まった時に抱きしめることを習慣にすると、その時の不安がリセットされる

子供も親と同じように不安を抱えている。リセット方法を知っていれば不安になっても恐れず前進できる。

まとめ

いかがだったでしょうか。

上記の中でも、下記3つのことだけでも、心の片隅においていただいて、子育ての参考になると思います。

1.「子供を1番不幸にさせるのは自立させないこと」

9.「親の笑顔は何より子供を安心させ、幸せにする」

11.「迷ったら7秒間ぎゅっと抱きしめる 」

特に自分の中では、子育ての目標が「自立」させるということが特に刺さりました。

人はいつ死ぬか分かりません。自分が「今日死んでしまうかもしれない・・・」と考えると

自分がいなくても生きていけるような子育ての心がけ、メッセージ、そして「愛している」ということを子供に伝えることは、大切であると認識できました。

もし自分が今日死んでしまったら、2歳の「娘の記憶」には何が残るのか?

やっぱりほとんど何も残ってないのかな・・・そう考えると少し悲しくなってきます。

しかしこのブログ記事を娘が大きくなった時に見返すことで

自分がどれだけ愛されていたか、そして娘が子育てに悩んだ時の参考になったら、とても嬉しいです。

お忙しいところお読みいただきましてありがとうございます。

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