これから「窓」から何を見ますか?ー「おあとがよろしいようで」を読んで

子育て

今回は「喜多川泰」さんの著書で

「おあとがよろしいようで」をご紹介いたします。

本書を読んだきっかけは

自分自身が一番好きな著者であり、喜多川泰さんの本は今まですべて読んだきていたのですが、最近になって読んでいないことに気が付いて読むことにしました。

本書には仕事や勉強にもちろん応用になる内容が盛りだくさんでしたが、子育てや自分の人生の指針になる考え方も学ぶことができに大変参考になる情報があります。

是非本書もお読み頂ければと思います。

娘へのメッセージ

「価値観は無限大!窓からの色々な景色を見てね」

本書を読んで、特に刺さった内容を3つに分けてご紹介いたします。

もっと社会と仲良くなれる

落語の登場人物はみんなどこか抜けてる。いや、どこかどころかかなり抜けてる。欠点だらけ。

だけど、一つだけいいところが誰にでもある。その一つだけのいいところで江戸の社会にちゃんと居場所をつくって、お互いにそれでよしとしている

何の文句もない。この部分を直せとか、もっとこうしろ、なんて相手に要求しない。お互い人間だから、馬鹿なところとか、自分勝手なところとか、あるよねってのが根底にある。

自分もそのままでいいと思ってもらいたいんなら、相手もそのままでいいって思わなきゃいけない

大袈裟かもしれないけど世界が違って見えたんだよ。社会も周りの人も何も変わってないのに、みんなそのままで仲良くなれんじゃんってなって、誰も完璧である必要なんてないって思えるようになったら、自分もそうじゃなくてもいいんだって思えた。

本当は自分が相手のことを条件付きで見てるのに、相手が自分のことを条件付きでしか見てくれないと思い込んで、孤独を感じて、生きづらくなってる奴ってたくさんいる。

そういうやつらが落語を聞くようになったら、もっと楽になるんはないかと思うと、噺家っていい仕事だなと思う

明日が来るのが楽しみになるくらい準備する(予習)

予習をするのは別に勉強したかったわけじゃないし、いい成績とりたかったわけじゃないんだ。ただ毎日楽しく生きたいだけ。

「大人が仕事がつまらなくて、仕事以外の時間が楽しいじゃ人生つまらないだろ。人生を楽しむためには仕事の時間が楽しくなくちゃならねぇ。そのためには、ちゃんと楽しむ準備をしなきゃ」

学校での勉強も同じように他の目的じゃなくて、本当にただ明日を楽しむために宿題をする

そうすると朝から、前の晩から気分が違う。

早く学校行きたいし、宿題やってある授業が四時間目とかなら、早く四時間目にならないかなって楽しみにしてる自分がいるんだよね。いざ授業が始まったら今まで当てられませんようにって願ってたのに、難しい問題になればなるほど『これ当ててほしいなぁ』って思ってる。その日一日が楽しくってしょうがない

明日を楽しむためには楽しむための準備をすればいい。

それを続けてたら勉強も楽しくなったし、遊ぶのも楽しいし、毎日が楽しい。

明日が来るのが楽しみになるくらい準備するのが趣味になった

窓からの景色

今のお前は、これまで出会ったすべてだ。でも未来のお前はこれから出会うすべて。

もしお前が生まれた瞬間に、窓も扉もない。真っ白い壁と床、天井に囲まれた部屋の中に入れられ、点滴のくだのようなものに繋がれて、そこから生命の維持、必要な栄養分がずっと供給される。外の光も音も一切届かないそんな空間で今日まで生きてきたとしたら、今の自分はどうなってると思う?

はっきりとわからないけど、今の自分とはかけ離れた、全然違う存在になることはわかるだろう。だから、今のお前はどうやってできたかというと、これまで出会ったすべてのものでできている。

いいことも、悪いことも楽しいことも辛いこともひっくるめて、全部が今のおまえを作っている。

じゃあ、その部屋に一つだけ外の世界が見える窓があって部屋の周りで発生する音だけが聞こえるようになったとする。

そしたら、お前はその窓から見える景色と壁の外から聞こえる音だけを頼りに「外の世界とはこういう場所だ」と認識するようになる。

「こ・こたつ」はお前が生まれてから今日まで、ずっと真っ白い頭蓋骨という塀の中に閉じ込められている。外の世界を見たことはおろか、触れたことも一度もない。ただ、真っ暗な空間に閉じ込められていて生命維持に必要な養分だけが供給されている。

ところが 「こ・こたつ」  はお前が知っているすべてのことを知っている。「世界はこんなもんだ。」「世の中はこうだ。」「俺にはこんなことしかできない。」「俺はこういうやつだ」と世界が自分を認識している。

そう判断するに至った情報はお前の目と耳、肌だと言ったたった一つの窓。つまりあ前の脳「こ・こたつ」はお前の目というたった一つ窓から見た景色と壁の外だけをの音を頼りに「世界とは」「自分とは」を判断して、その世界で自分が生きて行くためにはどうすればいいかの決定を下し、ああしろ、こうしろよってお前に命令を出している。

お前の行動はほとんどすべてその命令に従って行われている。

俺たちは何を見るか、何を聞くか、何を感じるか、何を経験するかによって、世界に対する認識が変わる。

まとめ

.もっと社会と仲良くなれる

→自分自身や相手を条件付きで見ていないかと改めて考えて、無条件で接していくことが大切である。

そのためには欠けている点に注目するより、出来ているところに注目することを意識していこうと改めて思いました。

8月のお盆休みに韓国へ家族と3泊4日で旅行に行った時も、韓国人と日本人は実は共通する部分もたくさんある。

違いを見つけて嫌いあうより、違いから学び、共通点を認識しあう楽しみもあると感じました。

2.明日が来るのが楽しみになるくらい準備する(予習)

→明日が来るのが楽しみになるくらい準備するという表現が初めて聞いた内容だったので、特に新鮮でした。子どもにも予習をする楽しさを伝えていこうと思います。もちろん自分自身の仕事も同じで、仕事が楽しいと思えるように、仕事のことを本や研修などで勉強をしておくと、実は仕事で役に立ったり悩みを解決することもできる。仕事や学校が楽しいと思えるコツとして、「予習をする」ということが一つ当てはまると発見がありました。

3.窓からの景色

→窓からの景色で何を見るか、経験するかで自分の人生が決まっているのであれば、自分の子どもにも色々な価値観の人や国を経験してもらい、「生き方っていうのは一つではない」ということを教えていこうと思いました。

そのためには親である自分が色々な道を通る姿を見せてあげて、新しいことに挑戦する姿や困難に立ち向かう姿、多様な価値観を受け入れる姿を見せて人生を楽しんでいこうと思いました。

子どもが憧れるカッコいい大人であり続けること、カッコいい大人を教えてあげられるような出会いを経験させてあげようと思います。

そして今まで古臭いと敬遠していた落語も経験してみようと思います。落語は日本特有の文化であり、日本を知ることで日本を好きになれ、他の国も好きになるきっかけになる!

この度も最後までお読みいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました