子供の人生も親自身の人生を幸せにする方法~「世界に通用する子供の育て方」を読んで

夫婦

このブログは、どうすれば子供が幸せな人生を送ることができるか、不安や悩みを抱えている方にはもちろん、

幸せを感じるにはどうすればいいかという方も読んでいただきたいと思います。

まず、このブログで参考にさせていただいている「世界に通用する子供の育て方」で定義している「世界に適用する子供」とは下記の通りとなっております。

①世界中どこにいても幸せで

②自分の強みを生かして人を幸せにする子

そのため、この考え方を前提として、こちらのブログも読んでいただければと思います。

世界に適用するには、英語力やプログラミングの知識があった方がいいのか、公立よりも私立に通わせた方がいいなど具体的な教育方針を知りたい場合には、本書はあまり参考にならないかもしれません。

しかし、具体的な教育方針も大切ですが、まずは子供とどのように関わっていけば、子供が幸せな人生を歩んでいけるかを知ることは、子供の人生だけではなく、親自身の人生も素晴らしいものになると思います。

ぜひ将来の子供のために、親自身の人生のために、このブログが幸せに生きていく上での参考になれば幸いです。

間違いのない子育てスタイル~報酬も罰も与えなくていい~(なぜこの時代に支援的な子育てが必要か)

まず皆様にご質問があります。

あなたの子育てはどれに該当しますか?

子育ての5分類

①支援型・・・子供への期待は高いが、自律性を尊重し、説明し、温かく、共感的

②厳格型・・・子供に命令してコントロールする

③迎合的・・・子供への愛はあるが、制限を全く設けずに甘やかす

④放任型・・・子供に関わらない

⑤虐待型・・・体罰を使う

いかがでしょうか。①支援型を心掛けているが、時に②厳格型になってしまうこともあるかもしれません。

甘やかして制限を設けずに、③迎合的になっている場合もあるのかもしれません。

最新の研究ではどれが幸せになる可能性が高いかわかりますでしょうか。

下記の調査は1万人の成人男女を対象に子育てのスタイルと、成人後の収入、学歴、精神的検討との関係を調べたものです。

松村 亜里. 世界に通用する子どもの育て方.WAVE出版

結果からもわかるように、①支援型が一番良い結果を表しております。

支援型に育てられた子供は社会的に適応し、成績もよくて幸せで、ストレスからのレジリエンス(回復力)が高く、

しなやかさが高い傾向にあります。

最新の研究では、支援型に育てられた方が、幸せになる可能性が高いという結果を覚えておいてください。

それではここで育児を通してやってしまいがちな「飴とムチ」の飴についてのデメリットをお伝えします。

アンダーマイニング効果という言葉をご存知でしょうか。

アンダーマイニング効果:もともと興味のあるものに報酬を与えると、興味を失わせてしまう交換条件付きの報酬の害

①創造的な課題でパフォーマンスを下げる(人参をぶら下げられて課題に取り組むと、報酬のほうに興味がいってしまうため)

②そのこと自体への興味を奪い、内発的モチベーションが低下する

③報酬がなくなると継続しなくなったり、報酬欲がエスカレートする

④目的がすり替わってしまい、報酬を得るために不道徳なことをする

⑤自制心や自主性が育たない

例えば、子供が食器を運んだり、片付けをしたり、絵を上手に書いたり

親にとってはうれしいことを、感謝の意味を込めてあるいは今後も継続して行ってほしいからと、

お菓子をあげたり、おもちゃをあげてたりすることは、逆効果となってしまうということです。

子育てを通して覚えておかなけれないけないことは、

花の種が太陽や水やいい土があれば自然と育ち、きれいな花を咲かせるように、

子供に何かさせようとしなくても、良い環境が整っていて邪魔をしなければ、自然に成長をしていくということです。

人は生まれつき持っている3つの基本的欲求が満たされれば、人は自己決定し、精神的に健康になり、幸せになれるのです。

3つの基本的欲求とは

①関係性・・・人と良い関係を持つ

②自己効力感・・・やればできると思える

③自律性・・・自分で選び決定できる

次の章で、①の関係性を高めるためのスキルをご紹介いたします。

親と子の関係をよくする方法~崖から突き落とさなくていいいい~(関係性の欲求を満たすスキル)

世界に適用する子供(①世界中どこにいても幸せで②自分の強みを生かして人を幸せにする子)に育てたいなら、厳しく育てるのがよいと思ってはいけません。厳しい子育ては、研究でも幸せにも成功にもつながっていませんでした。

子供は甘えられる場所(安全基地)があるからこそ、挑戦することができ、不安になっても回復できるのです。

つまり「安心・安全→退屈→不自由→勇気・挑戦→失敗・不安→安全基地」を繰りかえし、少しずつ活動の場を広げていくのです。

松村 亜里. 世界に通用する子どもの育て方.WAVE出版

まずここで注意したいのは親が愛しているかどうかというより、その愛が伝わっているかどうかです。

子供を愛していること

子供に愛を伝えること

子供が愛されていると感じていること

これらは似ているようで別物

さらにもう一つの注意点は、子どもにとっては、「愛されている」と感じているだけでは不十分ということで、

「無条件」でという前提が必要です。

その愛が「無条件」と感じられなくては、いつまでたっても不安がつきまとってしまいます。

「100点取ったら愛されるけど、50点だと愛されない」

「いい子だと愛されるけど、泣くと愛されない」

と子供が何かの条件を感じていては、「関係性の欲求」は満たされないのです。

それではどのように子供に愛を伝えていけばいいのか、「条件付きの愛」の例も挙げながら、ご紹介をしていきます。

6つの愛の伝え方(無条件の愛と条件付きの愛を意識)

①傾聴と非言語的コミュニケーション 一生懸命耳を傾ける⇔条件付きの愛:「ながら聞き」(テレビ・スマホを見ながら、子供の話を聞く。)

②肯定的な言葉愛や気持ちを行動で素直に表す 「大好きだよ」、「○○してくれてありがとう」⇔条件付きの愛:過程ではなく結果や人格を褒める。(頑張ったことを褒めるのではなく、テストの点数がよかったこと。)

③クオリティタイム 一緒に過ごす良質な共同時間「○○ちゃんの日」と決めて、子供のやりたいことを一緒にやるのもいい。特に下の子供が生まれた時に上のことこの時間を過ごすと、赤ちゃん返りが減る。

④タッチ(スキンシップ) ⇔条件付きの愛:いい子なら撫でて、悪い子なら拒否したり叩く

⑤サービス 食事を作る、保育園の送り迎え、家の掃除 ⇔条件付きの愛: 悪い子だからおやつをあげない、悪い子だから家の外に放り出す

⑥ギフト(お祝い) ⇔条件付きの愛:100点を取ったら自転車を買ってあげるなどの交換条件付きの場合

人によって、愛の感じ方は違います。ギフトやプレゼントに大きく幸せを感じる人もいれば、毎日の食事には愛を感じにくい人もいます。

例えば、毎日ご飯を作ってあげているのに、なんで愛を感じてくれないの?と悩んだ時は、

相手がどうすると愛を感じるのか、伝え方を変えながら、相手の反応を見てみるのいい方法だと思います。

限られた大切な時間を相手が愛を最も感じる方法で使うと、みんなが幸せになれます

自分自身との関係をよくする方法~自己肯定感を高めようとしなくていい~(自己効力感の欲求を満たすスキル)

3つの基本的欲求の「②自己効力感・・・やればできると思える」についてご説明をしていきます。

まず2種類の自尊心(自分が好き)を感じる方法を紹介いたします。

  • 条件付きの自尊心:自分の好きな理由が「比較」からくる。自分が世の中の平均以上だから優れているという評価など
  • 無条件の自尊心:自分の好きな理由が、よいところも悪いところも含めて受け入れている(自己受容)

条件付きの愛情が伝わると、条件付きの自尊心が育ち、無条件の愛情が伝われば、条件付きではない自尊心が育ちやすいと言われております。無条件の愛情は、無条件の自尊心を育てるためにも重要です。

それでは、具体的に自尊心を傷つけづに叱る方法についてご紹介をしていきます。

自尊心を傷つけずに叱る方法

①悪いことを人格のせいにしない

非暴力的抵抗:「あなたのことは愛しているけど、あなたのしていることは好きではない」という人格を否定せず、行動を否定する方法です。

例:部屋が散らかっている場面で

人格の否定「あなたは、なんてだらしないの!」ではなく、

行動の否定「部屋が片付いてないね」と状況について、指摘する方法です。

特にしてはいけない叱り方は「あなたはなぜ、いつも~」の「いつも」は自動的に人格の全否定につながります。人格はすぐには変えられないので、無気力になり、それが怒りにも発展することがあります。

もしあなたも誰かから「あなたは、いつもそうやってだらしないところあるよね」「あなたは、いつも道を間違えてバカだよね」と言われたら、嫌な思いが強くなると思います。

相手を怒らせたくなければ「いつも~」は使わないようにしましょう。

②「あなた文」ではなく、「わたし文」を使う

この方法のコツは、責めたい気持ちの裏側にある本当の気持ちを表すことです。

机の上に乗りたがる子ともに対して、

×「なんでいつも机の上に乗るの!」

〇「机の上にのると、落ちてケガするのが心配なの」と、落ちてケガをする本当の気持ちを伝えるようにしましょう。

ご紹介した二つの叱り方をぜひ普段の生活でも意識をして実践してみてください。

親が子供を批判すれば、いずれ子供は自分を自分で批判するようになります。

安定した条件付きでない自尊心を育てたいなら、自分への思いやり(セルフコンパッション)を意識することが大切です。

それではここで一つご質問があります。

あなたは子供に対して、どちらを原動力にして、人生を過ごしてほしいと思いますか?

  • 条件付きの自尊心の原動力:うまくできないと人から嫌われそうだからという「恐れ」
  • セルフコンパッションの原動力:自分や周りに対する「愛」
松村 亜里. 世界に通用する子どもの育て方.WAVE出版

条件付きの自尊心ではなく、セルフコンパッション(自分への思いやり)を強くできるように、叱り方に注意をしてみてはいかがでしょうか。

「やればできる」と思うように育てる~褒めなくても失敗してもいい~(強みにフォーカスするスキル)

本書では、「ある中学校では、成績表に「不可」ではなく「未到達」という言葉を使っている」と記載がありましたが、

私が小学校の頃は、「大変よくできる」「できる」「もう少し」という3段階の表現をしておりました。

「未到達」という表現のほうが、頑張ればできるという感じがしていいですね。

ここの章で伝えたいことは、子供が「やればできる」と思うように育てるということです。

松村 亜里. 世界に通用する子どもの育て方.WAVE出版

ここで能力は①伸びると思っている子供と、②能力は変わらないと思っている子供が、失敗に対してのとらえ方を踏まえて説明をしていきます。

①能力は伸びるものだと思っている子供

「努力」は熟練へのプロセスなので、それ自体が楽しく、「失敗」も成功への一過程なので、恐れることなく挑戦し、一生懸命取り組むことができます。たとえ失敗しても、原因をプロセスの問題ととらえ、熱心に取り組めます。

②能力は変わらないと思っている子供

努力や失敗は自分が能力を持っていない証明となり、避けたいものになります。失敗をすると能力のせいにして、成果が下がっていってしまいます。

能力が伸びるものだと思ってもらうためには、子供が失敗してしまっても、「今練習しているからね」と子供を叱らずに、

「やればできるようになるからね」と伝えるようにしましょう。

例:英語が母国語の著者の息子が、日本の学校で日本語がうまく話せない時に、

「学校のみんなは毎日日本語で勉強しているから上手だよね。僕だって日本語を毎日勉強していたらできるようになるし、別に気にならないよ」と話をしていたそうです。

上記の考え方は、「できない」ということは「僕はダメだ」という自信喪失には直結しないというマインド(しなやかマインドセット)が育っているということです。

「僕は今できないけど、それには色んな理由があって、興味があって取り組めば、自分もできるようになるんだ」という感覚です。

反対に、しなやかマインドセットを育てない方法はどのような方法でしょうか。

「こぼすからやめなさい」「転ぶからやめなさい」「失敗するからやめなさい」など子供が新しい挑戦をするときに、このように伝えていたら要注意です。

こう言われた後に、子供が失敗してしまった場合は、新しい挑戦に対しても、「どうせ失敗するからやめておこう」とそう言う意識が芽生えてきてしまうはずです。

それでは、具体的にどのようにすれば、しなやかマインドセットが育つのででしょうか。

その方法は「子供の強みをフォーカスし、プロセスを褒めること」です。

プロセスフォーカスのポイント

  • 個人の能力、性格、結果ではなく、努力、頑張り、集中したことに注目
  • 今すぐ正しくではなく、忍耐力、かけた時間、挑戦した勇気に注目
  • 他人との比較ではなく、以前と比べてその子が成長したことに注目
  • 好きなところ、感謝を伝え、共感することが大切
  • 質問が大切(それをやったときの気持ち、うまくいったときの要因)

子供を褒めるときは、「10分ぐらい集中してたね。すごい集中力だね。」

「○○ちゃんのそういう集中できるところ、すごいと思う」

「1か月前は出来なかったのに、今はとても上手にできるね」

「すごいの作ったね!今どんな気持ち?」

「うまくいったね。どんなこと意識して作ったの?」

など、意識してみてはいかがでしょうか。

しかし我々人間は、強みより弱みに目がいきがちです。

例えばこんな悩みを抱えることはないでしょうか。

「子供の成績表の中で一つだけ悪い科目を見つけた時、その一科目に注目してしまう。」

「子どもの行動については、悪いことの方に目がいってしまう」

これはネガティビティバイアスと呼ばれ、私たち生まれつき悪いとことに注目するようにできているのです。

そのためネガティビティバイアスに気付いたら、それは自然なことと受け止め、そのスイッチをパチンと切って、

良いところを探してみましょう。その方が幸せに生きられるのです。

親が子供の強みを知って、それを子供に使うように励まし、子供が使っていると、

「子どもの人生の満足度が高く、ストレスが低い」

「子供の成績が伸びる」

「親のウェルビーイングが高まる」

といいことがあります。

子供が生まれた時、私たち親も0歳です。

「自分はダメだ」と思うのではなく、「今は練習中、繰り返し練習すればきっとできるようになる」と口に出すようにしてみましょう。

親自身が料理で失敗したり、モノをこぼしても、「自分は何をやってんだ~」と責めるのではなく、

練習すればうまくなるとポジティブな言葉を使うことで、親自身もしなやかマインドセットが身につき、

それが自然と子供に対しても、伝わっていくのではないでしょうか。

主体的に動く子供に育てる~しつけは強制しなくても身につく~(自律性の欲求を満たすスキル)

3つの基本的欲求の「 ③自律性・・・自分で選び決定できる 」についてご説明をしていきます。

子供は素直なので、報酬や罰の効果はすぐに出るので使ってしまいがちだと思います。

しかし人は自分で決めたい欲求を持っているので、この手法は成長するほど難しくなります。

子供だから親がコントロールして当たり前と思う方に伝えたいのが、コントロールされて幸せな人はいないということです。

「自己決定が世帯年収や難関大学の学歴よりも幸せに関係している」という研究発表もあるそうでう。

そこで私たち親たちが子供に対して、「自立を望むなら自律を支援する」ということです。

自律:自分で考え、目標を決め、行動を選択すること⇔他律・統制:命令や強制によって動くこと

子供の自律性の尊重する方法は、親が無理にやらせたり、ご褒美を約束したり、先回りして失敗を回避したくなるのをグッと我慢することです。

言い換えれば学びたい、うまくなりたい、経験したみたいという気持ちを邪魔しないということです。

しかし日々の生活を過ごしていく上では、すべて子供のやりたいようにやらせては、大変ですよね。

そこで自律性を尊重して、子供の行動を制限する方法をご紹介します。

自律性を損なわないで制限する3つのポイント:

①共感する:それをやりたくない気持ちを認める、伝える

②説明する:なぜそのことが大切なのか、合理的な説明をする

③自己決定:圧力を最小限にした言い方などで、選択の余地を与える自分で決めたら責任を守るということ。自分で決めさせないで責任だけを負わせようとしても難しい。

ここで私の子供の保育園で先生が実際に行っていた方法を上記のポイントをもとにご説明をさせていただきます。

保育園の先生は、①子供の目線まで座り、子供の要望を聞いて共感し、②そこからしてほしいことを提案して、③自分で決めさせる。

例:靴を脱ぎたがらずに、壁に飾ってある絵を指さして、何かを伝えているときは、急いでいるのは大人の事情なので、

①まずは子供の意見を尊重し、何を伝えたいか、耳を傾け、「きれいだね~かわいいね~よく見つけたね~」と共感し、

②「他の子がこれから来るから、ここにいると次くるお友達の邪魔になっちゃうでしょ」と理由を説明し、

③「先きに靴を脱ぐ?それとも上着脱ぐ?」と子供に決めさせる。

子供も一人の人間として、個人の意見を尊重すること、共感をすることの大切さを知りました。

私の職場で、子供が保育園の朝の身支度が遅いことを、話をしたら、「子どもは宇宙人だから、何を言っても伝わらないよね。そういう時は怒鳴りつけてるよ」という意見がありました。

それを聞いて、違和感を感じました。子供は一人の人間として尊重をして、なぜ身支度が遅いのか、その理由をもう少し寄り添うことが大切なのではと思いました。

この考えは子供を相手にするときだけではなく、夫婦でのコミュニケーションや職場でのコミュニケーションも相手の気持ちに寄り添い共感することが大切です。

そしてもう一つ自律性を尊重する大切な考えは「親は子供の課題を取り上げない」ということです。

親が子供をコントロールしないようにするには、親と子供の課題を分けることから始まります。

親が子供の課題を取り上げると、うまくいなかったときに子供は親のせいにするでしょう。

親が「先に」コントロールを手放すと、そこに自律が芽生えるのです。

「コントロールしてつかもうとした理想の日々が、コントロールを手放したら実現した」

これは著者が、「子供が遅刻せずに学校に登校するという課題」を親の課題とせずに、子供の課題としてコントロールを手放し

子供に任せることで、朝の準備がスムーズにできるようになった時に感じたことです。

子供の年齢によっては、身支度をすべて任せるのは難しいとこともありますが、

時には子供を信頼して、委ねることも大切だと思います。

まとめ

本ブログの下記5項目にてまとめをさせていただきます。

  1. 間違いのない子育てスタイル~報酬も罰も与えなくていい~(なぜこの時代に支援的な子育てが必要か)
    • 子供が幸せになる育て方は支援型(子供への期待は高いが、自律性を尊重し、説明し、温かく、共感的)
    • 人は生まれつき持っている3つの基本的欲求が満たされれば幸せになれる
    • 3つの基本的欲求とは①関係性(人と良い関係を持つ)②自己効力感(やればできると思える)③自律性(自分で選び決定できる)
  2. 親と子の関係をよくする方法~崖から突き落とさなくていいいい~(関係性の欲求を満たすスキル)
    • 子供を愛していること、子供に愛を伝えること、子供が愛されていると感じていること、これらは似ているようで別物、相手に愛が伝わっているかどうかを意識する
    • 子どもにとっては、「愛されている」と感じているだけでは不十分ということで、「無条件」でという前提が必要
    • 限られた大切な時間を相手が愛を最も感じる方法で、愛を伝えていく
  3. 自分自身との関係をよくする方法~自己肯定感を高めようとしなくていい~(自己効力感の欲求を満たすスキル)
    • 無条件の愛情は、無条件の自尊心(自分の好きな理由が、よいところも悪いところも含めて受け入れている)を育てる
    • 自尊心を傷つけずに叱る方法①悪いことを人格のせいにしない②「あなた文」ではなく、「わたし文」を使う
    • 自尊心を育てる方法は、条件付きの自尊心(うまくできないと人から嫌われそうだからという「恐れ)ではなく、セルフコンパッション(自分や周りに対する「愛」)を意識する
  4. 「やればできる」と思うように育てる~褒めなくても失敗してもいい~(強みにフォーカスするスキル)
    • 子供が「やればできる」と思うように育てる
    • 子供の強みをフォーカスし、プロセスを褒めること
    • 「自分はダメだ」と思うのではなく、「今は練習中、繰り返し練習すればきっとできるようになる」と親も子供も口癖にする
  5. 主体的に動く子供に育てる~しつけは強制しなくても身につく~(自律性の欲求を満たすスキル)
    • 自己決定(自律性)が世帯年収や難関大学の学歴よりも幸せに関係している
    • 自律性を損なわないで制限する3つのポイント(①共感する②説明する③自己決定)
    • 親は子供の課題を取り上げない

いかがだったでしょうか。

本書を読んで私自身の私生活でも大きく共感できた最近のできごとを2つご紹介いたします。

①テニスの試合

個人的なことですが、私は趣味でテニスをやるのですが、試合中にミスをするときに、「自分はダメだ」と思うのではなく、

「今は練習中、繰り返し行えばうまくできるようになる」と考えれば、落ち込むことも少なくなり安定したプレーができるようになると思いました。

思い込みで結果は大きく違ってくることも、テニスの試合などでは実感できます。

「サーブがダブルフォルトしたらどうしよう」と思うってサーブを打つと、悪い結果が出て、ネガティブ感情になり、

「やっぱり自分はダメだ」と思い、次のサーブも入らなくなることがあります。

やればできるという自己効力感を意識する大切さを再認識しました。

②2歳の娘にかける言葉

お正月に実家に帰った際に、娘が牛乳パックを、自分のコップに移し替えようとしたときや、

大皿に乗った料理を取り分けようとしたときに、

「こぼすからやめて」、「○○ちゃんには無理だから、やらなくていいよ」という言葉がありました。

それでもやりたがる娘に対して、こぼしてしまった後に、

「ほら、だから言ったじゃん」「こぼすと思ったんだよね~」と追い打ちをかけるような言葉・・・

もしこのように言われ続けたら、娘自身もきっと「自分はやってもできない、自分には能力がない」というマインドが育ってしまうのかもしれないと感じました。

もちろん2歳の娘には難しい作業だったのかもしれないですし、こぼしてしまったら、掃除をする手間や、料理が食べられなくなってしまうので、そのように言ってしまう理由もわかります。

そのため制限をかけるのはとても大切ですが、制限のかけ方や伝え方を工夫することで、

子供の自己効力感を下げない伝え方があったのではないかとそう思いました。

まずは、子供がやりたい気持ちの共感から入ることが大切なのかもしれません。

最後に幸せになる方法の一つに、今をしっかり味わう「セーバリング(savoring:味わう)」という方法のご紹介です。

これは「この時期は今しかないと感じるほろ苦い思いは、人を幸せにする」というものです。

娘が料理をこぼすことや、娘のイヤイヤ期、娘が机の上に乗ること・・・時にはストレスが溜まることがあります笑

しかし「これはあと何回経験できるのだろう」と思うと、ほろ苦い経験もなんだか少しは微笑ましく思え、心が軽くなります。

今後も本を読んで、子育てに対する勉強をしていきたいと思います。

「自分もやればできる!」とそう思って、これからの人生も歩んでいきます。

この度も最後までお読みいただきましてありがとうございます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました