― 男性育休のリアルと、幸せの再定義 ―
39歳、第三子の誕生を控えたある日。
私は大きな決断をした。
「育休を取ろう」
この一言を口にするまでに、どれほどの葛藤があったか。
男性育休が制度として整いつつあるとはいえ、実際に取得するとなると、心の中にはさまざまな不安が渦巻いた。
- 仕事はどうなるのか
- チームに迷惑をかけないか
- キャリアに影響はないのか
- 自分は“逃げている”のではないか
そんな迷いの中で出会ったのが、今井孝さんの
『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』
という一冊だった。
この本は、私の中にあった「幸せ」の定義を静かに、しかし確実に書き換えてくれた。
そして、育休を決断する背中を押してくれた。
この記事では、
39歳男性・第三子の育休取得を決めるまでのリアルな葛藤と、本書が与えてくれた気づき
を、正直に綴っていく。
男性育休を考えているパパ、仕事と家庭の狭間で揺れているパパに、少しでも届けば嬉しい。
上司・部下に育休を伝えて日のリアルな状況は下記ブログにあります。
第2子で育休取得を決めた理由は、下記ブログでつづっています。
■ なぜ私は「育休を取ろう」と思えなかったのか
― 男性育休の壁は、制度ではなく“心の中”にあった ―
私は大企業で管理職として働いている。
チームを率い、責任ある立場にいる。
だからこそ、育休を取ることに強い抵抗があった。
「迷惑をかけるのでは」という罪悪感
男性育休を語るとき、制度や会社の理解が話題になることが多い。
しかし、実際に一番の壁になるのは “自分の中の罪悪感” だ。
- 自分が抜けたらチームが回らないのでは
- プロジェクトに穴を開けるのでは
- 「あいつ抜けるのか」と思われるのでは
誰かに責められたわけではない。
むしろ会社は理解がある方だと思う。
それでも、心のどこかで「自分がいないとダメだ」と思い込んでいた。
キャリアへの不安
39歳という年齢も大きかった。
キャリアの後半戦に差し掛かり、責任も増え、求められる成果も大きくなる。
そんなタイミングで育休を取ることは、
「キャリアを止めること」
のように感じていた。
「父親としてどうあるべきか」という葛藤
父親は働いて家族を守るもの。
そんな昭和的な価値観が、心の奥にまだ残っていた。
「育休を取るのは甘えじゃないか」
「本当に必要なのか」
そんな声が、自分の中から聞こえてきた。
■ 本書との出会いが、私の価値観を揺さぶった
― 「幸せは未来ではなく、今日の2時間にある」 ―
そんな迷いの中で手に取ったのが、
『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』
だった。
この本には、私の心を揺さぶる言葉がいくつもあった。
「幸せは充電できない。今この瞬間に発電して味わうもの」
私はずっと、
「もっと成果を出したら」
「昇進したら」
「収入が増えたら」
その先に幸せがあると思っていた。
でも、気づけば子どもたちはどんどん成長していく。
長女は6歳、次女は3歳。
そして妻のお腹には第三子がいる。
“今しかない時間”が、毎日少しずつ過ぎていく。
本書を読みながら、私はふと手を止めて、子どもたちの寝顔を思い出した。
その瞬間、胸の奥がぎゅっと締めつけられた。
「幸せは未来じゃない。今日の2時間の中にあるんだ」
この気づきは、私の価値観を大きく揺さぶった。
■ 「自分を幸せにしてくれるものリスト」を書いてみた
― 書き出して初めて気づいた“本当の幸せ” ―
本書には、こんなワークがある。
「自分を幸せにしてくれるものリストをつくる」
半信半疑で書き始めたが、書けば書くほど心が温かくなっていった。
すぐできる幸せ
・散歩、公園、森林浴
・犬をなでる
・子どもと遊ぶ
・家族で食べる唐揚げ
・ストレッチ、テニス、植物を育てる
少し頑張ればできる幸せ
・軽井沢に行く
・海外旅行
・民泊や別荘で過ごす
・本を出版する
とんでもない幸せ
・海が一望できる豪邸
・1000万部のベストセラー
・会社やコミュニティをつくる
書き終えて気づいたのは、
“家族と過ごす時間のほとんどが①に入っていた”
ということ。
つまり、
私はすでに幸せの中心を手にしていた。
この事実に気づいた瞬間、涙が出そうになった。
■ 「それをしている自分を好きだろうか?」
― 時間の使い方を根本から変えた問い ―
本書には、もう一つ強烈な問いがある。
「それをしている自分を好きだろうか?」
仕事で疲れた夜、SNSを眺めたり、動画を見たり、ゲームをしたり。
その時間は確かに“楽しい”。
でも、終わった後に残るのは虚しさだった。
一方で、
子どもと遊んでいるとき
犬をなでているとき
家族で食卓を囲んでいるとき
その自分は、間違いなく好きだと言える。
この問いは、私の中の優先順位を静かに、しかし確実に変えていった。
■ 小さな幸せを味わうことが、家族の記憶をつくる
― 「今日の幸せ」を丁寧に味わうという生き方 ―
著者はこう言う。
「毎日の小さな幸せを見逃さないことが、人生の満足度を決める」
・今日のご飯がおいしかった
・子どもたちの笑い声が微笑ましかった
・一日健康でいられた
こうした小さな幸せを丁寧に味わうことが、
家族の記憶を豊かにしていく。
子どもたちの成長はあっという間で、
今日の笑顔は今日しか見られない。
育休を取るという選択は、
「この瞬間をちゃんと味わいたい」
という気持ちの表れでもあった。
■ 「パパはそこにいるだけで、家族にとって大切な存在」
― 育休を決断する最後の一押し ―
本書の中で、著者が祖母との最期の時間を語るシーンがある。
そのエピソードは、私の胸を強く揺さぶった。
“自分がそこにいるだけで誰かが喜んでくれる”
これは、家族を持つ人なら誰もが感じたことのある幸せだと思う。
子どもたちは、パパがそこにいるだけで嬉しい。
何者かにならなくても、すでに家族の幸せの一部になっている。
この気づきは、仕事のプレッシャーをふっと軽くしてくれた。
■ 育休を取ることは「逃げ」ではなく、「選択」だった
― 人生の優先順位を自分で決めるということ ―
私はずっと、
「育休を取るのは逃げではないか」
という不安を抱えていた。
でも、本書を読み、家族の顔を思い浮かべ、
自分の幸せリストを書き出してみて、ようやく気づいた。
育休は逃げではなく、人生の優先順位を自分で選び取る行為だった。
仕事は大切だ。
チームも大切だ。
でも、家族との時間は“今しかない”。
その時間を味わうために育休を取ることは、
私にとって、そして家族にとって、最善の選択だった。
■ 最後に:未来の自分へ
― この決断は、きっと人生の宝物になる ―
10年後、20年後の自分がこの決断を振り返ったとき、
きっとこう思うだろう。
「あのとき育休を取ってよかった」
子どもたちの笑顔、
妻の安心した表情、
家族で過ごす何気ない日常。
その全部が、私の人生の宝物になる。
そして、
幸せは未来ではなく、今日の2時間の中にある。
この本が教えてくれたこの言葉を、これからも大切にしていきたい。
この度も最後までお読みいただきありがとうございます。



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